高圧ガスの中身の残量確認 炭酸 アセチレンは難しい

今回は、ガスボンベ(継ぎ目無し容器)のガスの量を調べる方法です。

溶断、溶接等でガスを使用する際に、ガスの量がわからなければ、作業途中でガス切れを起こし

仕事が中断してしまいます。場合によってはガスの納品が翌日になり、

その日仕事が出来なくなるという事もありえますので、ガスの量を把握しておくのは大切です。

 

一般的に工業、医療用で使用されるガスは

気体で充填されているガス・・・①酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、エアー

液で充填されているガス・・・②炭酸、アセチレン

といったところでしょうか。

 

①のガスの量を調べる場合

1.圧力調整器(レギュレーター、メーター)をボンベに付けて圧力を測る。

ガスが満タンの場合には圧力計の針が13~15mpaを指します。

 

②のガスを調べる場合

1.①の1.を行う。

炭酸は満タンの場合5mpa アセチレンは1.3mpaのあたりを指します。あくまで目安です。

 

2.体重計で測る

なぜ、このガスは体重計で測るかというと、ボンベ内に液体で入っている為、圧力計は目安にしかなりません。

炭酸はガスの残りが2割くらいになった時に急に針が下がり始めます。ある程度正確な量は体重計で重さを測るしかないので、炭酸ガスのガス切れが一番多いように感じます。

 

ボンベを回収する時に空か充瓶かの判断をする際に、微妙な残量を判断するのは難しいですし、お客様から残量を聞かれることもありますので、私はこのような物を自作して持っています。便利です。継手をつければ関東式、関西式どちらの容器にも取付可能です。

 

 

※今回、ガスの「量」という表現をしておりますが、圧力を基にしたおおよその残量を知るための方法です。

厳密に「量」を測るとなると別の計算方法がありますが、ガスを使用するお客様とすれば

圧力を量として判断しても使用には問題ないと思います。

また、19.6mpa充填の容器の場合もあります。 すべてのガスが今回の方法にあてはまるわけではありません。

 

作業をスムーズに行うために、残ガスの管理は重要です。

ガスのことでご不明な点がありましたら、ご相談ください。

宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

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高圧ガスの中身の残量確認 炭酸 アセチレンは難しい” に対して2件のコメントがあります。

  1. 阿部 大晃 より:

    高圧ガスの中身の残量確認 炭酸 アセチレンは難しい

    を読ませていただきました
    こちらで残量確認に使っているものは
    亜酸化窒素(N2O)にも使うことは可能でしょうか?

    また、これを売っていただくことはできますでしょうか?

    1. user より:

      ご連絡遅くなり申し訳ございません。

      亜酸化窒素は、液状での充填です。
      重さでの残量管理となりますので、弊社作成の圧力計では
      残量を管理することは、出来ません。

      亜酸化窒素の残量(リットル)は
      (ボンベの重さを除く)ボンベ内の亜酸化窒素の重量×540で
      おおよその算出が可能と思われます。

      ブログにある圧力計を販売することは可能ですが
      ガスボンベのバルブの形状により、取り付かない事が
      ありますので、ご注意ください。(亜酸化窒素ボンベに取り付かない可能性もあります。)
      ブログにある圧力計は、医療用酸素や関東式工業用酸素ボンベのバルブ形状と同じ
      W22-14(右)というバルブ用です。

      ご不明な点などございましたら
      宜しくお願い致します。

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