38年経過アセチレン容器の充填耐圧不可問題…。

今回は、アセチレン容器の充填期限についてです。別の機会に詳しく書こうと思いますが、酸素、窒素、炭酸等の継ぎ目なし容器は耐圧検査に合格すれば容器を使い続けることができます。

しかしアセチレン容器はそうは行きません…。アセチレンの場合、製造から38年経過した容器は耐圧検査も受けられませんし、充填することも出来ません。つまり廃棄するしかないのです。

 

これには理由がありまして、古いアセチレン容器内にアスベストが使用されているものがあり、アスベストの人体への影響から、アスベストを使用している容器を廃棄するというガイドラインが発表されました。私の記憶では、2019年ごろから各アセチレンメーカーが38年経過容器の取り扱いが厳格化したと思います。

190107_C2H2cylinder.pdf (jimga.or.jp)

↑ アセチレン容器のガイドライン リンク

 

アセチレン容器の耐圧検査スパンは、酸素容器と比べると面倒なので、2021年版のアセチレン容器の早見表を作成してみました。まず、1982年製造から古い容器は耐圧も充填も出来ません。廃棄です…。来年には1983年の容器が廃棄となります。

このようにアセチレン容器は、製造年により耐圧検査が出来なかったり、検査スパンが異なるなど管理が面倒ですね。

 

最近では、ネットのオークションサイトやフリマアプリで高圧ガスの中古容器を売っているのを見かけます…。 (ガス込で)

ちなみに高圧ガス販売の資格が無い者が、高圧ガスを販売する事は違反なのでネットでガスを購入する際には注意が必要ですし、上記の通り38年経過したアセチレン容器には充填も出来ないので、容器が使えないか使える期間が短い可能性も大いにありますね。また、ネットで販売している容器のほとんどが、見た目から古い容器と推察されます。

ネットで中古の容器込でガスを購入することの危険性(法的にも)や、容器検査費用が余分にかかるなど費用面の懸念点など、書き出したら長くなるので割愛しますが、ガスを購入するのであれば近くのガス会社さんに問い合わせるのが一番だと思います。

弊社でも容器販売や、使用した分だけのガス代請求など柔軟に対応可能ですので、ご用命の際は宜しくお願い致します!!!

 

 

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