容器の耐圧検査、ネットオークションで容器購入は損をする?…。
今回はガス容器の耐圧検査についてです。
そもそも耐圧検査って何?ってことですが、高圧ガスのシームレス容器は5年もしくは3年ごとに検査を受けなければなりません。検査期限が過ぎている容器にはガスを充てん出来ません。
検査の内容としては
①容器内部の錆やキズ、容器外部の錆やキズやへこみ検査
②容器に通常使用する圧力よりも高い圧力をかけて、容器の強度検査
③バルブの作動検査
この検査を行い合格すれば、容器を塗装して終わりです。
あくまで、検査なので不合格になる場合もあります・・・。
バルブが不合格な場合にはバルブを交換して対応しますが、容器そのものが不合格ですと、その容器は使えないので廃棄となります。車の車検と違い、容器を修理するということはありません。
容器検査を受ける時期ですが厳密には、検査期限を過ぎたら検査をしなければならないという訳ではありません。
検査期限を過ぎた容器にガスを充てんする時に検査を受けなければならないと言ったほうが正確ですね。つまり、検査期限が過ぎた容器のガスを使用するのは問題ありません。
お客様によっては、容器検査期限が何年も過ぎている容器を使用している方もいます。法的には問題ないのですが容器の底が錆ていたりと容器の状態が良くないものがほとんどです。そういった場合には中身が入っていても容器を返却し、新しいガスを購入していただくか、お客様の所有容器であれば安全の為、検査を受けることをお勧めしております。
実際に容器の劣化による事故が毎年起こり、ガス協会の会合などでも情報が上がってきます。
このブログで、ネットオークション等でガス容器を買うことの危険性を書いてきましたが、ガス容器ってオークションサイトでも、けっこう入札されているんですよね・・・。画像上ですが、その容器を見ると検査期限が過ぎているものも多いですし、劣化している物がほとんどです。
検査期限が過ぎていると充てんできませんし、正直な話、見知らぬ個人の方がガス容器をガス屋さんに持ち込んで充てん依頼をしても、最悪の場合充てんしてもらえない可能性もあります。そういった意味では車やバイクをネットオークション等で買うよりもリスクは高いように思います。アセチレン容器は38年経過すると問答無用で廃棄ですし・・。
何度も書きますが、お近くのガス屋さんで購入するのが絶対に安全ですし、高圧ガスの法的な知識が無い場合にはガス屋さんで買われたほうが安くつくとも思いますね。
ガス、溶材等のご用命の際は弊社までご連絡頂ければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します!